ヨギプロダクション・劇団め組のある、吉祥寺の魅力をYOGIDASならではのこだわり(独断と偏見)の視点で徹底解明?してしまおう!という“日本初”ドキュメンタリー系ブログです。
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つかこうへい
「つかこうへい、差別のない社会を願った天才作家・演出家」
2010071401
 今年の1月に、自らが肺がんを患っていることを公表したつかこうへいさんが7月10日亡くなってしまいました。まだ62歳という若さでした。つかさんは、いわゆる全共闘世代で、戦後の演劇界を代表する作家であり演出家でした。「熱海殺人事件」(岸田国夫戯曲賞受賞)「蒲田行進曲」(直木賞受賞)などの作品は、文学や芝居に興味のない人でも知っているくらい話題の作品となりました。つかさんは、戦後日本の演劇界にすい星のように登場し、珠玉のような作品を相次いで発表した天才でした。
 韓国人二世として日本に生まれ、さまざまな差別を体験したこともあり「少数者に対するいわれなき差別のない社会を!」とのメッセージとも、祈りともいえる切なる思いを込めた作品は、多くの人に感動を与えました。
 1985年、つかさんは、韓国人キャストによる「ソウル版熱海殺人事件」をソウルで上演しました。この時代はまだ、日本の歌を韓国で歌うことはご法度でした。しかし、その筋のお達しを無視し、つかさんは劇中で日本の歌を役者に歌わせました。日韓の真の交流を願う、つかさんの思いが通じたのか、お咎めは無かったのですが、この上演が後の「韓流ブーム」の呼び水になったことは間違いありません。熱海殺人事件劇中の「ブスは生きる権利がない!」などの“逆説的な愛情”に溢れた台詞は、印象的で今も忘れられません。
 そして、つかさんは、早い時期から、今どきのテレビドラマやいわゆるタレントさんの演技、ドラマ構成を「曖昧な上っ面の演技を流行りの曲でコーティングして仕上げて…見ていて吐き気がする!人間なんて、そんなキレイ事じゃないだろ~っ!」なんて雑誌の誌上で激しく吠えていました。
 ヨギダス編集長も当時から、トレンディードラマに対しては強い違和感を覚え「おかしい!」と常々感じていたこともあり、つかさんのそのときの言葉を重く受け止めました。やがて、つかさんの言葉から受けた鮮やかな印象は、時間を経て醸成され、今日では演技指導上の柱になっています。
 それにしても、本当に惜しい人を失くしました。合掌(-.-)。

つかこうへい
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